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人や動物 MAN&ANIMAL
栄木 正敏 

 人形(ひとがた)には、古代の中国では俑、日本では埴輪、土偶、こけし、土人形、ひな人形などがある。俑、土の埴輪は、来世でまた現世を望んでか、死者と一緒に副葬した人間や動物を模った人形(俑)がある。今ではそのような意味はまったくない。陶人形とは、愛すべき、小さくて美しい、「かわいい」の言葉の原点のようなアイテムだ。

 瀬戸では、ドイツのマイセン風等の人形や動物の陶磁器の洋風の置物類をノベルティーといった。1980年代半ばぐらいまでは、ノベルティーに合った豊富な土、職人の技のおかげで世界の一大産地となり、世界各国に大量に輸出し、市の基幹産業であった。今ではこの地の衰退した産業の代表となってしまったが。

 私は、学生時代の卒業制作に人形を出品し、人や動物の形をそのままでなく、用途を持たせることと、ある部分を強調し、多少抽象化、象徴化することで自分なりのデザインとした。今でも時々、手づくりや型成形で花器、器としての用途を持たせて作っている。愛すべき私の仕事の一つの分野と今でも思っている。


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