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土鍋のこと
栄木 正敏 

 第2次世界大戦時、硬貨、ナイフ、ストーブ、ボタン、ガスコンロから梵鐘までありとあらゆる品目が、枯渇していた金属から陶磁器に作り変えられた。その代用品の中で唯一残ったのが土鍋である。戦後、ジンバブエから輸入された耐火材料のペタライトの普及もあって、一緒に使われる食器と同じ陶磁器素材のため、見た目にも卓上料理に調和する。金属製に比べ保温性が良く、卓上で煮炊きができ、熱々の鍋料理が楽しめ、秋、冬の日本の食卓には欠かせない。土鍋は三重県の四日市、伊賀が現在90パーセントの生産を誇る主要産地。現在使われているのは、土器ではなく、陶器である。普通の陶器は直火だと割れてしまうが、これは直火に耐える特殊な陶器で、オーブンレンジにも充分機能し、保温性が良く、決して金属の代用品ではない。他の鍋素材に比較して質、適正な価格、量産性もあり、確固たるものがある。

 本デザインは本体、蓋、プレートの3アイテムで構成され、プレートは蓋とプレートとの組み合わせで蒸し焼きプレートや鍋の保温性のある敷き台として多様な使い方を提案したもの。


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